第一章 登場人物
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      ナシル
本名ナシラウス=エガ=ラディンス。物語初期は13歳。
物語の舞台となる「ラディンス帝国」の、第三王子。
身分以外はいたって普通の少年。性格は、護衛官シドッグいわく、
「単純バカでわがままで、すぐに人に同情し、自主性に乏しく、
さらには根性ナシ(ついでによく転ぶ)」だとか。
蜂蜜色の髪と、くりくりとした青色の目をしている。




      
      シドッグ
シドッグ=ラス。ナシル付きの護衛官長。物語初期は22歳。
教育係であるはずの同僚ジオの不真面目さと、
彼自身の几帳面で世話焼きな性格がわざわいして、
ナシルの護衛官ならぬ、母親のような役どころになりかけている。
栗色の髪と、翠色の瞳と優しげな顔立ちの好青年だが、
手のかかる王子様と同僚のせいで、その眉間には皺が寄りがちである。




      
      ジオ
ジオ=フォード。ナシル付きの教育係。物語初期は25歳。
勤務態度は極めて不真面目で、給料泥棒もいいところ。
彼の生き甲斐は、美女発掘と口説くこと。単純に女たらしである。
容貌に恵まれているせいか、ナンパの成功率は高いほうらしい(本人談)。
そんな彼も、緊急事態には頼りになる……はず(たぶん)。
ブラウンの髪と切れ長の翠色の瞳を持つ。




      
      アシュカ
アシュカ=トラエンス。ナシル付きの侍女。物語初期は14歳。
料理・掃除等の家事に関しては、まさに好きこそ物の上手なれ。
茶色がかった黒髪と青色の瞳の、しっかり者。
ただ、その言動にも現れている通り、とてつもなくジオを嫌っている。
普段は頭の良さを感じさせるおだやかな言葉遣いだが、
ジオについて話すときは、シドッグも驚くほどの毒舌っぷりを披露する。




      
      トラヴィヌス
トラヴィヌス=エガ=ラディンス。物語初期は19歳。
ラディンス帝国第二王子で、ナシルの一つ上の兄にあたる。
単純バカでもわがままでも根性ナシでもない、王族としての威厳を
身につけた落ち着きのある青年(つまりナシルとは似ても似つかない)。
王位を巡る争いのまっただ中にいる。
蜂蜜色の髪と、青色の瞳の、心優しいお兄ちゃん。




      
      サルト
サルト=ウィシュリー。
ナシル一行の行きつけでもある、王都一番の貸し馬車屋に勤務。
王都では珍しい赤色の瞳を持つ。物語初期は21歳。
年齢にしては小柄で童顔、どちらかと言うと華奢な体格。
馭者としては働き始めたばかりだが、相当の手綱さばきの持ち主。
軽快で気安い物言いをする。